YOUTUBE分析ニキです。
今回は、200倍差がつくサムネの3つの条件をお伝えします。
具体的には、クリック率10%は当たり前、20%を目指すサムネイルの作り方です。
私は何個かチャンネルを運営していますが、直近だと16%。
その前の動画が21%、さすがに20%を超えると視聴維持率は下がりますが、まずはサムネのクリック率を高めるのが重要です。
釣りサムネでもなければ、そもそもサムネイルがクリックされないと再生回数が上がらず認知すらしてもらえないからですね。
では10%を超えるサムネイルは、どうすれば作れるのでしょうか?
「動画を上げたけど、サムネイルのクリック率が10%以下」
「動画を上げても、全然再生されずにモチベが低下している」
「どんなサムネイルにすればいいのか分からない…」
そんな方へ向けて、今回は誰でも高確率でクリックされるサムネイルの作り方、条件を3つと具体的な事例を交えてあなたにお伝えしていきます。
逆にこの動画を見ないと、いつまでたってもサムネの極意が分からず、せっかく労力をかけて作った動画も再生されない…結果モチベーションが維持できずにチャンネルを休止、本当は出会えていたはずのお客さんに出会えない…なんてことにもなりかねません。
企業側にとっては再生数=集客数ともいえ、サムネイルは生命線。
ぜひ最後まで動画をみて、あなたのチャンネルに活かしてください。
具体的な3つのコツ
早速、具体的にクリックされる条件についてお話します。
・ターゲット
・興味性
・独自性
になります。
これだけ聞いても分からないと思うので、順を追って具体例とともに解説していきますね。
具体例はこの後、書評レビューとひろゆきの切り抜き、ある単語の検索結果で解説しますのでまずは概論からお伝えします。
まずターゲットですが、これは一般大衆を相手にするということです。
まあこのチャンネルは例外というかマニアックな方しか見ないようなチャンネルですが、YOUTUBEで再生数を取りにいく場合、ほとんどは認知と教育が目的で、かつサムネイルはの目的は認知のみかと思います。
となると、ターゲットはマス層。
どちらかというと、専門的寄り分かりやすく広い層に刺さる言葉を使った方が良いということです。
分かる人には分かるという専門用語を使わず、中学生でも分かるようなサムネイルにすることが大事です。
次は興味性です。
ターゲットからそのまま繋がってきますが、意識が高い人にしか刺さらない言葉ではなく、思わずクリックしてしまうような爬虫類脳を刺激するような言葉を使うことです。
また、全部答えを言わないということも重要です。
なぜなら、サムネイルで動画の内容が分かると見てもらえなくなる可能性があるからです。
なので、サムネイルは多少「なんだろう?」と想像させる余白をもたせることが重要で、意外とこの余白がないチャンネルが多く見られます。
3つ目は、独自性。
YOUTUBEは、相対的に評価されます。
つまり1つのネタがYOUTUBE上で流行ると、他の同業者がそのネタをパクり合う構図になっているわけです。
そこで重要になるのは、独自性です。
同じ内容が2つ投下されたら、当然ですが先に投下している方が勝ちます。
よって、切り口を変えるかクオリティを変えるかして、同じネタの見せ方あるいは質を変えなければいけません。
切り口はコンテンツの見せ方かあるいはターゲットを変えるか、質は時間か深さかで変えれるんですが、長くなるのでここでは割愛します。
また別の動画でお伝えしますね。
さて、3つの条件が分かったら、今度は具体的にチャンネルを見ていきましょう。
YOUTUBEは事例の宝庫です。
同じ素材でどう再生数をとるか?
論語と算盤という書籍について解説した中田敦彦の動画になりますが、240万再生です。
しかし、登録者が490万人いるチャンネルなので、見るべきは割合です。
240万再生といっても登録者の60%ちょっとなので、これは中田のあっちゃんのチャンネルだから再生されているといえます。
指標として、登録者の3倍以上あるような動画は切り口が優れているといえます。
なぜなら、登録者よりも再生数が3倍あればそのチャンネルのファンというよりもコンテンツに集まって再生されているといえるからです。
論語と算盤と検索すると、筑摩書房の公式でもアップされておりこちらは13万再生。
登録者が1130人だったので、その数に対してなんと11倍の再生数になります。
これはターゲットが論語と算盤を見たい層で
・第一人者が教える
・10分で分かる
ということで価値が担保されていますね。
要するに翻訳した人が公式で解説してくれて、なおかつ10分で手短に分かりやすく教えてくれるということでターゲット、興味性、独自性全て満たしているということです。
こちらは1万再生ですが、登録者は2950人なので3倍の再生数になります。
道徳ある金儲けという、興味性があるサムネですね。
中田のあっちゃんが網羅的に面白く解説して、公式が手短に10分で解説している中で、マス層がおそらくこの動画に求めているであろう、お金儲けと理念は一致するのか?みたいな問いに答えている極めて現実的なおとしどころの動画ですよね。
タイトルにも、「道徳ある金儲けをせよ」とかいてあります。
このように、ひとつの題材に対しても色々なターゲットを意識してコンテンツを作ることで、結果的に興味性と独自性がうまれ、それなりに登録者以上は再生されるコンテンツが出来上がります。
こちらはどちらも100再生以下のサムネですが、タイトルが堅く、これであれば公式で良いかなという印象です。
・世界のビジネスリーダーが注目
・人格の修養は人生を豊かにする
という切り口は、抽象度が高く本当に意識の高い層にしか刺さらない印象です。
多くのマス層は、教養が人生を豊かにするみたいなフレーズよりも、年収2倍に!みたいなインスタントなフレーズが大好きです。
このように、ターゲットがボヤけて興味性と独自性がないと、再生数をとることは難しくなります。
では具体的に論語と算盤で今動画をアップするならどういうコンテンツがいいのか?というと、方法は4つです。
・ターゲットを変える
・見せ方を変える
・長尺にする
・コンテンツを深くする
という形です。
例えばターゲットを変えて、小学生でも分かるみたいな形でめちゃくちゃ分かりやすくする。
「小学生でも分かる」とかいて小学生がくるわけではなく、初心者を呼び込みます。
その辺は「猿でも分かる」とかいて猿が実際に読まないといっしょです。
見せ方は、例えば「2022年版」や、何かと組み合わせたり誰が語るか?という部分で変えていくということです。
例えば投資家が語る論語と算盤とか、一見お金に詳しく理詰めっぽい人がどう論語を語るのか?そこに興味性と独自性がつくわけですね。
あるいは、「論語と算盤読んで年収が上がった話」などにして、そのコンテンツをふまえてどう変わったか?などの切り口にするというのも有効です。
また、1時間ぐらいの長尺にして完全版という形にするのもアリです。
網羅性があって長尺のコンテンツは今YOUTUBEで優遇されます。
コンテンツを深くするというのは、より詳細にコンテンツを解説するということです。
例えば、その時代背景を考慮して論語と算盤を語るなどして、他のコンテンツよりも詳しく解説するということです。
もちろんこれら4つを組み合わせても良いです。
同じ切り口だと伸びない
こちらは、登録者4890人で33000再生の動画になります。
約7倍の再生数なわけですが、○○だけというような興味性を高めるサムネは単純ですが有効です。
この本の読者さんはそもそもマーケに興味のある方だと思うので、あとは興味性の部分だけで引っ張った形ですね。
ただし、この後にそのままこのコンテンツを模倣しても同じように動画が再生されるかというと違います。
全く同じ切り口で、412再生ということで、そのまま踏襲してもすでに二番煎じなので再生されないわけです。
当たり前ですが、YOUTUBEからすると同じコンテンツがあるとただの重複なので、やはりどこかしら独自性は必要になります。
他にも登録者と再生数がトントンぐらいの動画を見てみると…。
・人生も劇的に変わる考え方
・超一流のマーケターの頭の中
という、まあ普通といいますか、ターゲットも本に興味のある人で興味性も独自性も特にないような動画は、その本のポテンシャルの1000再生ぐらいに落ち着いているという結果になっています。
なぜこうなるかというと、この動画よりも以前に網羅的でかつ長尺の動画がすでにアップされているからです。
登録者5000人で再生数は3万、6倍近く再生されており図解で解説という26分の動画がすでにYOUTUBE上にあるので、そこで10分ちょっとの同じような要約動画が出てもあまり再生されないわけですね。
つまり、これらのコンテンツが消費された上で、そこに乗っかるということが必要になります。
さきほどの切り口や質という観点から考えると、
・USJのマーケティングで彼女ができた
・年収が二倍になったUSJマーケティング
・2時間で解説!USJのマーケティング完全版
・USJのマーケティングを当時の資料とともに解説してみた
など、ターゲットやコンテンツの切り口を変えたり、時間や深さの質を変えていく必要があります。
切り抜きはサムネ次第
ここでひろゆきの切り抜きを見ていきます。
切り抜きは同じ情報発信者でコンテンツがアップされていくので、サムネ次第でいくらでも再生数が変わります。
同じネタでサムネの優越が分かりやすいです。
こちら登録者1650人で12万再生なので、72倍です。
たいしてこちらは3万登録者で2万再生、登録者を割っています。
こちらも2.8万再生で登録者は24万。
この違いは何かというと、再生されている動画は「マイナンバーカードの致命的なデメリット」ということで損失回避でクリックをします。
再生されていない動画は
・国は個人の口座に興味ない
・銀行口座丸見え
など、損失回避とは若干遠い角度の切り口になっています。
クリックしないと損をする!ということで、登録者が1000人ちょっとでも、ネタが同じであれば何万登録のYOUTUBEチャンネルは普通に超えることが可能なんですね。
同じネタでも再生数が200倍違う
ひろゆきつながりで、ひろゆきがよく使うストローマン論法という話術があります。
こちらは5000再生で、ストローマン論法のみの切り口。
こちらは1.8万再生、ひろゆきという切り口をいれています。
なんと、こちらは200万再生をこえています。
この動画の違いは、ひろゆきといれているかいれていないか?という単純なことではなく、普段から「論破されるけど違うよな」と考えている人が多かったのではないかな?と考えています。
つまり、
・論破の構造
・正論ぽいのに説得力ない人が使う詭弁術4選
だったら圧倒的に後者の方が共感しやすくクリックしてしまったのではないか?ということです。
一見正論で正しいようなことを言っているようで中身がない…というような経験があり鬱憤が溜まっている人が多かったのではないか?ということです。
この声なき声を拾うことで、クリックされたんではないか?と。
つまりターゲットが
・5000再生の動画はそもそも外ローマン論法を知っている意識の高い層
・1万再生はひろゆきの論法が気になるそこそこ意識の高い層
・200万再生は普段正論ぽいのにイラっとする経験のあるマス層
ということで、大勢の方にリーチできるサムネということになっています。
結果、興味性と独自性も高まりクリックされたということです。